シンポジウム
「未婚/非婚母家族の現状と支援を考える~韓国NGOに学ぶ~」
を開催しました。

2019年2月19日(火)午後1時半よりドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)にて、日韓ひとり親家族研究会(代表 神原文子・神戸学院大学教授)による、シンポジウム「韓国と日本におけるひとり親家族支援と支援団体―現状とこれから―」を開催しました。
当研究会は、5年前から、ひとり親家族の現状や支援のあり方、支援する団体の現状について共同研究をすすめてきました。研究はまだ途上ですが、今回は、研究を通じて得た多くの示唆や情報を、日本で広く共有するための報告の場として企画したものです。

司会:大阪府立大学教授 田間泰子
通訳:立命館大学授業担当講師 梁京姫/明治大学兼任講師 桔川純子
日本におけるひとり親家族の支援と支援団体の今 神戸学院大学教授 神原文子
日本政府のひとり親自立支援策に関する評価、ソウル市と東京都の支援策の比較、当事者団体による関西在住のひとり親家族調査の結果と分析、この研究会で今年度訪問調査した全国各地のひとり親支援組織について報告しました。
韓国のひとり親家族政策の現況 協成大学教授 ソン・チョンヒョン
韓国におけるひとり親家族の増加と多様な福祉に対するニーズについて、そして、家族福祉政策の国レベル、自治体レベルでの現状と課題について報告しました。
ソウル市のひとり親家族支援政策―ソウル市ひとり親家族支援センターの事業を中心に―
  ソウル市ひとり親家族支援センター長 イ・ヨンホ
韓国におけるひとり親家族支援法やソウル市ひとり親家族支援に関する条例によって運営されている同センターの具体的な事業や成果、および、今後の方向について報告しました。
日本の男女共同参画センター等におけるひとり親家族支援―各地の取組み事例から―
  (一財)大阪府男女共同参画推進財団 理事兼本部長 仁科あゆ美
日本の男女共同参画センター等の設置の成り立ちや事業の特徴、ひとり親家族支援事業を積極的に推進している、(特活)全国女性会館協議会をはじめ、各地の関係団体の取組みについて報告しました。
外国籍のひとり親家族の支援における現状と課題
  (一財)アジア・太平洋人権情報センター上席研究員 朴君愛
日本において、移民女性のひとり親とその家族の相談や支援活動をしている市民団体へのインタビュー調査を通して、外国籍かつひとり親という立場からのニーズや必要な支援のあり方について報告しました。
当日は雨のなか関西を中心に各地から、行政関係・福祉団体関係・研究者、そして当事者といった多彩な方々が参加して下さり、会場はほぼ満席になりました。
参加者の多くは、韓国におけるひとり親家族の現状や支援策について、はじめて聞いたということでした。日本にはない韓国の取組みに刺激を受けたという意見も寄せられました。合わせて日本でも韓国でも家族が多様化しているにもかかわらず、ひとり親家族を排除する社会の構造は同様に厳しく、支援のあり方にも共通の課題があることを共有しました(朴)